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 明治維新 (1868年) から大正〜昭和〜平成〜令和と150年以上にわたるJ-Pop (歌謡曲、日本の大衆音楽) の歴史を探ろう、というのがテーマです。昔懐かしいヒット曲を年代別 (発売年月 / 流行年代順) に集めて、データベース化しました。勝手なコメントもついています。

流行年月 曲名 歌手・アーティスト ひとこと
1912. 驚き世界
1912. 奈良丸くずし
1912. 村の鍛冶屋 「尋常小学読本唱歌(4)」より。
1912.03. 汽車 「尋常小学読本唱歌(3)」より。
1912.03. 茶摘 「尋常小学読本唱歌(3)」より。ツ
1912.03. 村祭 「尋常小学読本唱歌(3)」より。
1912.07. お玉じゃくし 「幼年唱歌(1)」
1912.12. 春の小川 「尋常小学読本唱歌 (4) 」より。作詞は高野辰之、作曲は岡野貞一といわれているが確証はない (作詞、高野の自筆原稿は発見されていない)。「春の小川はさらさら行くよ」で有名な文部省唱歌で、この川のモデルは東京都心を流れる渋谷川の支流「河骨川 (こうほねがわ)」だったという(当時高野は代々木3丁目あたりに住んでいたため)。しかし渋谷川は、東京オリンピック開催のため上流部にはふたをされて下水路のようになってしまった (=暗渠:あんきょ)。この上流部は水源である新宿御苑から国立協議所を経て渋谷駅まで続く。現在川を目にすることができるのは、渋谷駅より下流の部分だけで、川を再生しようという動きも出てきている。
1913. 都節
1913.02. 早春賦 「新作唱歌(3)」より。
1913.05. 鯉のぼり 「尋常小学読本唱歌(5)」より。
1914. お前とならばどこまでも
1913.10. 城ケ島の雨 芸術座音楽会
1914. 新おいとこ節
1914. 故郷を離るる歌 「新作唱歌(5)」より。
1914. マックロ節
1914.03. カチューシャの唄 松井須磨子 芸術座は、大正3年3月に帝国劇場でトルストイの『復活』を初演した。その時の劇中歌がこの「カチューシャの唄」で、たちまち全国に流行し、レコードと蓄音機の普及に貢献した。というのも、この『復活』は大正3年の1年間だけで84回も上演され、しかも常に松井須磨子が「カチューシャの唄」を歌うので売れない方がおかしい状態だった。この曲はオリエント・レコード (東洋蓄音器) から発売されたが、伴奏も何もないいわゆる「素うた」だった。この唄を音響学的に分析した研究者によると、音の高さが不安定で日本の民謡などの音階に近くそれがヒットに結びついたのではないかと結論づけている。松井須磨子をスターダムに押し上げた『復活』は5年で444回も上演され、台湾やウラジオストックなど外国へも足を伸ばしている。
1914.06. 朧月夜 「新作唱歌(6)」より。
1914.06. 故郷 「新作唱歌(6)」より。
1915. 新呉節
1915. 青島節
1915. ホットイテ節
1915.04. ゴンドラの唄 松井須磨子 芸術座「その前夜」より。デビュー曲となる「カチューシャの唄」はオリエント・レコードから出ていたが、以後はニッポノホンになっている。これは、彼女が日蓄 (ニッポノホン) に移籍したためで、後にオリエント・レコードの東洋蓄音器は日蓄の傘下に入ったためオリジナル原盤はすべてコロムビアレコードに残ることとなった。
1915.09. 恋はやさし 松井須磨子 喜歌劇「ボッカチオ」より。
1915.09. ベアトリ姐ちゃん 安藤文子 喜歌劇「ボッカチオ」より。
1916. 新磯節