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 明治維新 (1868年) から大正〜昭和〜平成〜令和と150年以上にわたるJ-Pop (歌謡曲、日本の大衆音楽) の歴史を探ろう、というのがテーマです。昔懐かしいヒット曲を年代別 (発売年月 / 流行年代順) に集めて、データベース化しました。勝手なコメントもついています。

流行年月 曲名 歌手・アーティスト ひとこと
1917. こんど生まれたら 芸術座「生ける屍」より。
1917. さすらいの唄 芸術座の芝居で、トルストイ『生ける屍』の劇中歌。この芝居には、「わしが好きなは、今度は生まれたら」「にくいあん畜生」が歌われている。このとき、作曲の中山晋平は芸術座の依頼を一度断っている。彼は、劇中歌を絶対にヒットさせなければならないというプレッシャーに耐えられなくなっていたからだ。というのも、松井須磨子や出演者が歌う劇中歌を目当てにした客も多く、その受け次第で公演が継続するか打ち切られるかが決まってしまうからだった。代役の作曲としては山田耕筰に白羽の矢が立ったが、年末に渡米することもあってこちらも断られてしまった。仕方なく大変な思いで書き上げたのがこの「さすらいの唄」だった。
1917. 千葉心中の唄 松井須磨子
1917. にくいあん畜生 芸術座「生ける屍」より。
1917.02. ティペラリー アイルランドのティペラリー州から出征した兵士たちの俗謡。オペラ「女軍出征」より。
1917.10. おてくさん オペラ「カフェーの夜」より。
1917.10. コロッケの唄 オペラ「カフェーの夜」より。
1918. 新金色夜叉
1918. 新深川節
1918. 宵待草
1918.06. ノンキ節 「新社会」6月号より。
1918.07. ディアボロの唄 田谷力三 歌劇「ディアボロ」より。
1918.09. 森の娘 芸術座「沈鐘」より。
1918.10. 女心の唄 歌劇「リゴレット」より。
1918.10. 浜辺の歌 「セノオ楽譜」(98)より。
1919. 白菊の歌
1919. デモクラシー節
1919. 東京節
1919. 浜千鳥
1919. 平和節
1919. ロシア革命の歌
1919. のんき節 「南京米食らって南京虫に食われ 豚小屋みたいな家に住み 選挙権すら持たないくせに 日本の国民だと威張ってる ノンキだね」という風に、風刺歌謡として流行した。南京米とはタイや東南アジアから輸入した米のことで、今で言うところの「タイ米」といったところか。選挙権云々は、選挙人の□から納税額による制限が撤廃されたのは大正14年からであるため、当時はこのように表現していたという。石田一松の「のんきな父さん」(昭和3年)以降、ノンキだねの前に「ハハ」が入るようになったという。
1919. 博多節 (流行博多節) 「博多帯しめ、筑前博多の帯をしめ 歩む姿が……」といった唄。歌詞は、他にも敦盛さんや真の夜中などの替え唄があった。
1919. みどり節 鳥取春陽が作曲したといわれる曲で、「カチューシャ可愛いとうたふた人が 今はあはれを人の世に すま子かあいとうたはれる マツタクネ」と、島村抱月の後を追った松井須磨子の事件も取り上げている。
1919.01. 恋の唄 芸術座「カルメン」より。
1919.01. 酒場の唄 芸術座「カルメン」より。
1919.01. 煙草のめのめ 芸術座「カルメン」より。
1919.01. とんび 「大正幼年唱歌」(1)
1919.01. 花園の恋 芸術座「カルメン」より。
1919.07. 「赤い鳥童謡曲集」(詞は7月「赤い鳥」)
1919.09. お山のお猿
1919.10. 「赤い鳥童謡曲集」より。
1919.10. 「赤い鳥童謡曲集」より。
1919.10. 別れの唄
1919.11. 靴が鳴る 「少女号」より。
1920. 鴨緑江節
1920. 大島節 東京都の民謡。
1920. 解放節
1920. 八木節 群馬県の民謡。
1920. 安来節 島根県の民謡。
1920. 「金の船」より。
1920.04. あした 「少女号」より。
1920.04. 叱られて 「少女号」より。
1920.09. 赤い鳥小鳥 「赤い鳥童謡曲集」より。
1920.09. 十五夜お月さん 「金の船」より。
1921. 銚子大漁節 千葉県民謡。