明治維新 (1868年) から大正〜昭和〜平成〜令和と150年以上にわたるJ-Pop (歌謡曲、日本の大衆音楽) の歴史を探ろう、というのがテーマです。昔懐かしいヒット曲を年代別 (発売年月 / 流行年代順) に集めて、データベース化しました。勝手なコメントもついています。
流行年月 | 曲名 | 歌手・アーティスト | ひとこと |
---|---|---|---|
1888. | 推量節 | ─ | 寄席から流行し始め、日露戦争の辺りまでよく唄われていた俗曲。このメロディはプッチーニの「蝶々夫人」の中で、蝶々夫人の自殺の場面で使われている(笑)。 |
1888.05. | 孝女白菊の歌 | ─ | 「東洋学芸雑誌」より。作詞者は落合直文氏で、軍隊に入官していたときに兵営で作ったもので、除隊後に推敲したものであるという。作曲者は不明で、後に田村虎蔵が曲をつけたが流行しなかったという。 |
1888.05. | 来れや来れ | ─ | 「皇國の守」という名前で「明治唱歌」第1集に載っている。長い間、唄われ続けた。 |
1888.05. | 故郷の空 | ─ | 「明治唱歌(1)」に掲載された。楽曲はスコットランド民謡、「Comin’ Thro’ the Rye」であるが付点音符の位置が違うので全然違う曲に聴こえるという(笑)。 |
1889-90. | オッペケペー | 川上音二郎 | 政治批判の唄であるため、音楽の教科書ではなく社会の教科書などに登場する。1889〜90 (明治19〜20) 年に流行。自由民権運動には欠かせないこの歌は「演説歌」(壮士節)と呼ばれていた。1999年に川上音二郎一座が1900年にフランスで録音したレコードが発見され、この盤が日本人が一番最初に録音したレコードとなった。当時、彼らは万博に参加していたためフランスへ行っていたのだった。この録音には音二郎本人は参加していないものの、一座による貴重なオッペケペーを聴くことができる。これを聴くと、伝承されてきた節とは微妙に異なっていることがわかる。 |
1889. | 伊勢音頭 | ─ | 三重県民謡。歌詞の「ヤートコセー」の部分は、「木遣唄」の雰囲気を残しているとされる。江戸時代以降、三重県の伊勢神宮にお参りをするという「伊勢参り」は、メッカ巡礼のごとく盛んに行われていたが、参拝者が各地へ持ってかえってこの唄を伝えたと言うことも十分に考えられる。 |
1889. | 小諸馬子唄 | ─ | 長野県小諸地方の馬子唄。尺八の伴奏で朗々と歌うのが特徴だが、あまりこぶしは回さないのが本来の姿。長野県なので、「こもろ-ぉ-ぉ-」と東北っぽい歌い方ではなく、「こもろ-」と素直に歌いだす方がよい。 |
1889. | 日清談判 (欣舞節) | ─ | 幕末に青年剣客の間で流行した「剣舞」が再び流行し始めた。明治18年の転身条約締結の特に作られたこの剣舞節がもっとも流行り、日清戦争辺りまで流行し、何度もリバイバルしている。 |
1889.12. | 埴生の宿 | ─ | 「中等唱歌集」より。 |
1891.05. | 道は六百八十里 | ─ | 「音楽雑誌」より。作詞は、陸軍教導団軍曹だった石黒行平。彼は、「金色夜叉の唄」の「ダイヤモンドに目がくれて」の部分を作詞したので、「ダイヤモンド先生」と呼ばれて親しまれたという。 |
<Years Navi>
【明治時代】
1868-1872 (明治01-05) 年 │
1873-1877 (明治06-10) 年 │
1878-1882 (明治11-15) 年 │
1883-1887 (明治16-20) 年 │
1888-1892 (明治21-25) 年 │
1893-1897 (明治26-30) 年 │
1898-1902 (明治31-35) 年 │
1903-1907 (明治36-40) 年 │
1908-1911 (明治41-44) 年 │
【大正時代】
1912-1916 (大正01-05) 年 │
1917-1921 (大正06-10) 年 │
1922-1925 (大正11-14) 年 │
【昭和時代】
1926-1927 (昭和01-02) 年 │
1928-1929 (昭和03-04) 年 │
1930-1931 (昭和05-06) 年 │
1932-1933 (昭和07-08) 年 │
1934-1935 (昭和09-10) 年 │
1936-1937 (昭和11-12) 年 │
1938-1939 (昭和13-14) 年 │
1940 (昭和15) 年 │
1941 (昭和16) 年 │
1942 (昭和17) 年 │
1943 (昭和18) 年 │
1944 (昭和19) 年 │
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1949 (昭和24) 年 │
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【平成時代】
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