明治維新 (1868年) から大正〜昭和〜平成〜令和と150年以上にわたるJ-Pop (歌謡曲、日本の大衆音楽) の歴史を探ろう、というのがテーマです。昔懐かしいヒット曲を年代別 (発売年月 / 流行年代順) に集めて、データベース化しました。勝手なコメントもついています。
流行年月 | 曲名 | 歌手・アーティスト | ひとこと |
---|---|---|---|
1971.01. | 戦争を知らない子供たち | ジローズ | この年、レコード大賞作詞賞を受賞。 |
1971.01. | ナオミの夢 | ヘドバとダビデ | 日本だけでしかヒットしなかった外国曲のうちの一つ。1970年、世界歌謡祭で見事グランプリを獲得。この二人はイスラエルからエントリーしていた。日本語盤とヘブライ語盤の両方がリリースされて話題になった。 |
1971.01. | 花嫁 | はしだのりひことクライマックス | クライマックスを結成するものの、「二人だけの旅」をリリース後に解散、今度はエンドレスとして「嫁ぐ日」をリリース。その後も別のグループを結成するかと思いきや、今度はソロで活動を始めた (笑) 。 |
1971.02. | 白い週末 | アン・ルイス | |
1971.02. | 翼をください | 赤い鳥 | 音楽の教科書にも載っているスタンダード。1991年には、川村かおりがカヴァーした。これまで、音楽の教科書に出てくる歌には「旅立ち」「友情」「別れ」「希望」といった内容が多く、「愛」の歌が少ないとよく言われていた。この曲もその一つになるのかも? 不思議だわん。 |
1971.03. | さらば涙と言おう | 森田健作 | 彼が主演したTVドラマ『おれは男だ!』主題歌。万年青年で、いつまでも剣道をやっているようなイメージがあったが (笑)、後に千葉県知事となっている。 |
1971.03. | 空に太陽がある限り | にしきのあきら | 177センチという大きな身長を生かした迫力ある歌唱で人気歌手となった。1970年代後半に人気が下降し、長い間低迷していたが、90年代辺りから俳優やタレントとして人気が戻り始めた。現在では、70年代のエルヴィスが着ていたジャンプスーツがトレードマークになっている。 |
1971.03. | また逢う日まで | 尾崎紀世彦 | 日本レコード大賞と日本歌謡大賞の二冠に輝いた大ヒット曲。日本人離れしたルックス (特にもみあげ) と抜群の歌唱力で聴く者を圧倒。1987年には、井上大輔作曲によるオールディーズっぽい「サマーラブ」がCFに使われヒットした。売れる前は、「ウルトラセブン」の主題歌で、イントロの「セブン~セブン~」の三番目に彼がコーラスで「セブン~」と歌っていた (笑) 。聴いてみるべし。 |
1971.03. | よこはま・たそがれ | 五木ひろし | 本名は松山数夫。1964年に松山まさる名義で「新宿駅から」を歌ってデビュー、1967年に一条英二名義で「俺を泣かせる夜の雨」、1969年には三谷謙に名前を変えて「雨のヨコハマ」を吹き込んでいたが、まったく売れなかった。しかしYTV『全日本歌謡選手権』の10週連続勝ち抜きを機会に芸名を最終的に五木ひろしに変更、作詞家の山口洋子、作曲家の平尾昌晃、プロデューサーの野口修という強力なスタッフで作り上げた「よこはま・たそがれ」は初めてのヒット曲となった。 |
1971.04. | あの素晴らしい愛をもう一度 | 加藤和彦と北山修 | 学校の音楽教材として、合唱用に編曲して長年の間歌われた。作詞は北山修、作曲は加藤和彦。 |
1971.04. | 太陽に走る女 | 辺見マリ | 「めまい」に続く、ワーナー・パイオニア移籍第2弾シングル。 |
1971.05. | おふくろさん | 森進一 | 彼の代表曲で、ものまね番組で必ず使われる定番曲となった。後に、森が原曲にはない歌詞をつけて歌うようになったため、作詞家で森の恩人でもある川内康範が「この曲はもう歌わせない」と激怒。「おふくろさん騒動」へと発展した。 |
1971.05. | さらば恋人 | 堺正章 | マチャアキ最大のヒット曲。 |
1971.05. | 真夏の出来事 | 平山三紀 | 鼻にかかった色っぽい歌声が特徴で、この曲は代表曲となった。 |
1971.05. | わたしの城下町 | 小柳ルミ子 | 小柳ルミ子のデビュー曲かつ出世作。福岡県出身、本名も同じ名前。彼女は宝塚音楽学校を首席で卒業したが、歌手を目指していたため歌劇団ではほとんど活動しなかった。この曲は、十二弦ギターとチェンバロをうまく取り入れている。 |
1971.06. | 自転車に乗って | 高田渡 | 2005年にお亡くなりになりました。合掌。 |
1971.06. | 17才 | 南沙織 | このデビュー曲の元ネタは、カントリーシンガー、リン・アンダーソンの「ローズ・ガーデン」。大好きだった沖縄のアメリカン・スクールの先生が彼女にプレゼントしたレコードだったので、彼女の大のお気に入りの曲だった。 |
1971.07. | 赤い花白い花 | 赤い鳥 | |
1971.07. | 想い出おんな | 美川憲一 | |
1971.07. | 恋人もいないのに | シモンズ | 田中ユミ、玉井タエの2人組のデビュー曲。玉井タエは作曲家、後藤次利と結婚したが、木之内みどりのために離婚した。1990年代には、3人組で全員がアフロヘア・ベルボトムで子門真人の格好をしていた「子門’z」もデビューした (実は電気グルーヴの変名バンド) が、このグループとは何の関係もない(笑)。 |
1971.07. | 忘れていた朝 | 赤い鳥 | |
1971.08. | 悪魔がにくい | 平田隆夫とセルスターズ | デビュー曲。「ハチのムサシは死んだのさ」とともに、彼らの代表曲。彼らの曲は、女性コーラスで「チュルチュル……」が必ず入る。 |
1971.08. | この際カアちゃんと別れよう/こんな女に俺がした | 植木等、ハナ肇とクレージーキャッツ | 大塚食品・ボンシチューのTVCMで使われたギャグから作られたシングルで、実質的にクレージーキャッツ最後のヒット曲となった。 |
1971.08. | 虹と雪のバラード | トワ・エ・モア | 札幌オリンピック・テーマソング。さまざまな歌手が歌う競作となったが、トワ・エ・モアの盤が最も売れた。作曲は、「或る日突然」「翼をください」「エメラルドの伝説」などを作曲した村井邦彦。 |
1971.09. | 初恋 | 舟木一夫 | 「まだあげ初めし前髪の……」で有名な島崎藤村の詩に曲をつけたもの。 |
1971.10. | 雨の御堂筋 | 欧陽菲菲 | 台湾の歌手で、この曲でデビュー。作曲はベンチャーズだ。 |
1971.10. | カレーライス | 遠藤賢司 | ハード・フォーク・シンガーといわれ、四畳半フォークとはまた違った私小説的な世界を展開していた。 |
1971.10. | 教訓 I | 加川良 | この説教臭さがたまらなくイイ。加川良という名前は加山雄三の加、長谷川一夫の川、池部良の良からとった芸名。結構ミーハーだったのね (笑) 。もともとは出版社でフォーク雑誌を編集していたが、高田渡との出会いがきっかけで歌い始めたのだった。 |
1971.10. | 知らない町で | 藤圭子 | 昭和26年7月5日生まれ、本名は阿部純子。初めての舞台は、5才に福島県の常磐炭坑に両親と一緒に行ったとき、島倉千代子の「この世の花」を蓄音機に合わせて踊ったことだとか。 |
1971.10. | なのにあなたは京都へゆくの | チェリッシュ | チェリッシュといえば「デュオ」で、結婚式でよく歌われていた「てんとう虫のサンバ」というイメージが強いが、当時は5人組のグループだった。 |
1971.10. | 水色の恋 | 天地真理 | TVドラマ『時間ですよ』の「隣のまりちゃん」役として出演し、人気が爆発、急ごしらえのこの曲は大ヒット。 |
1971.10. | 夜が明けて | 坂本スミ子 | 大阪出身のラテン歌手として活躍後、今村昌平の映画『楢山節考』に出演しその迫力ある演技が話題となった。スキャンダラスな私生活もよくマスコミの話題になった。この曲のヒットで歌手として返り咲いた。編曲は中村八大だ。 |
1971.10. | 別れの朝 | ペドロ&カプリシャス | 後に、元ツイストの世良正則がカヴァーしている。なかなかしぶいぜ。ジャケットの高橋真梨子の顔が違いすぎる……と思ったら別人の前野曜子だった (笑) 。前野曜子は、1980年代にTVアニメ『スペースコブラ』の主題歌「コブラ」を大人っぽく歌い上げていたことでも知られている。 |
1971.11. | 君をのせて | 沢田研二 | 合歓ポピュラー・フェスティバル参加曲。合歓ポピュラー・フェスティバルは、ヤマハが1969~1972年にかけて開催したポピュラー音楽のフェスティバルのこと(全4回開催)。 |
1971.12. | 雨のエアポート | 欧陽菲菲< | |
1971.12. | 子連れ狼 | 橋幸夫、若草児童合唱団 | TV時代劇『子連れ狼』 (主演は萬屋錦之介、1973~76年放送) の主題歌となり、ヒット。「シトシトピッチャン」のコーラスがやはりインパクト大。作詞は、原作者である小池一雄。 |
1971.12. | 終着駅 | 奥村チヨ | 「恋」シリーズのシングル発売が決定していたが、彼女はレコード会社の路線に反旗を翻し、この曲を歌うことになった。作曲の浜圭介は彼女と同じレコード会社の歌手だったが、売れずに作曲家へ転向、この曲が売れなかったら故郷の札幌に帰ろうと考えていた。たまたま担当ディレクターが同じ人だったため、奥村チヨがこの曲を気に入って録音した。この曲が大ヒットしたことで、二人の中は親密となり、1974年に札幌で結婚している。 |
1971.12. | 出発の歌 | 上条恒彦と六文銭 | 3枚目のシングルで、この曲も代表曲。作詞は、六文銭のメンバーで「面影橋」を作った及川恒平。作曲はフォークの重鎮、小室等で、このヒットによりテレビ局からいろいろとお呼びがかかるようになったが、楽しくはなかったという。小室曰く「カメラ割りのために何時間もとられ、疲れ果てたときに本番がくる。それを平然とこなす歌謡曲の歌手たちを見て、これは違い世界だと痛感した」という。結局、六文銭はこのヒットから1年足らずで解散してしまうことになる。 |
1971.12. | ピンポンパン体操 | 金森勢、杉並児童合唱団 | 子ども向けテレビ番組『ママとあそぼう! ピンポンパン』で使われていた曲で、ロングヒットとなった。この時期のお姉さんは、石毛恭子だった。「ズンズン ズンズン~」のフーレズは「ドリフのズンドコ節」に似ている。 |
1971.12. | 夜明けの夢 | 和田アキ子 | 本人いわく、「すごくヒットしたけど、意外と知られていない曲」。B面は、ジャンプ・アップ・アコのテーマ。 |
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