Pocket

 明治維新 (1868年) から大正〜昭和〜平成〜令和と150年以上にわたるJ-Pop (歌謡曲、日本の大衆音楽) の歴史を探ろう、というのがテーマです。昔懐かしいヒット曲を年代別 (発売年月 / 流行年代順) に集めて、データベース化しました。勝手なコメントもついています。

流行年月 曲名 歌手・アーティスト ひとこと
1990.01. 悪の華 Buck-Tick
1990.01. くちびるから媚薬 工藤静香
1990.01. 道/青春 森高千里
1990.01. 夢を信じて 徳永英明
1990.02. ツバメ 辛島美登里 TBS系テレビドラマ『月曜ドラマスペシャル』のオープニングに使われた。1970年代のニュー・ミュージックを思わせるメロディラインやストリングスが印象的な曲。
1990.02. 笑顔の行方 Dreams Come True TBS系TVドラマ『卒業』主題歌。
1990.02. 今すぐ Kiss Me Lindberg
1990.02. Lady-Go-Round B’z
1990.02. 虹の都へ 高野 寛
1990.02. Only Love Hound Dog SeoulからTokyoへ/’91世界陸上東京大会NTVスピリッツ・ソング。
1990.03. 1990 Complex
1990.03. 一円玉の旅がらす 晴山さおり
1990.03. Jump Lindberg
1990.03. 恋しくて Begin (ビギン) イカ天出身では最も息が長い。もとは沖縄出身だったが、デビュー当時は沖縄らしさは意識的に排除していた模様。ビギンは90年代半ば以降は低迷するが、三線などを取り入れたオキナワン・サウンドを展開することで復活、ファン層を拡大した。『新金色夜叉 百年の恋』主題歌。
1990.03. ランバダ 石井明美
1990.03. 見逃してくれよ! 小泉今日子
1990.03. Sexy Music Wink
1990.04. 恋唄綴り 堀内孝雄 彼の実家は、大阪・阿倍野で食堂を経営していた。ラジオからは美空ひばり、島倉千代子、三橋三智也などの曲が流れていた。「リンゴ村から」などをおばあさんに歌うとほめてくれたのが嬉しかった、これが彼の音楽人生の原点であると後年語っている。
1990.04. めざめ 平井菜水 日本テレビ系『知ってるつもり?!』エンディング・テーマ。来生たかおが久しぶりに作曲家として全面に出てきた。
1990.04. Oh Yeah! プリンセス・プリンセス 前の2曲が良すぎたため、さらにヒット……というわけにはいかなかった。ブルーハーツの「情熱の薔薇」と同じコケ方。「PANIC TOUR’90 パレードしようよ!!」ツアーの応援歌。
1990.04. Weekend X
1990.04. 45歳の地図 爆風スランプ
1990.05. あー夏休み チューブ
1990.05. 臭いものにはフタをしろ!! 森高千里 プロモヴィデオはミニスカでのライヴ。「パイオニア留守番できるコードレス」CMソング。
1990.05. お江戸 カブキロックス Kissのようなメイクで和風の衣装、そして曲は沢田研二の「トキオ」のリメイク。カップリングも一風堂の「すみれSeptember Love」という寄せ集めが特徴的だった。ヴォーカルは日舞の家元だとか。ただ、歌詞の「A to Z」は「いろはにほへと」になっているのに、「スーパーシティ」はそのままカタカナで歌ったりと、中途半端な印象は免れなかった (笑)。
1990.05. Pure Gold 矢沢永吉 TBS系テレビドラマ『ホットドッグ』主題歌。PVはモンキー・パンチ作の全編アニメで、いろいろと話題となった。
1990.05. さよなら人類/らんちう たま イカ天キングに輝き、この曲はデビューシングルにして大ヒット。はだかの大将がいたのが印象的だったが、ヒットはこれだけ。この曲がヒットしていた頃、有頂天のケラは「このバンドは俺が見つけてきたんだ」と番組で偉そうに語っていたが、それが大間違いであったということは当時から分かりきっていた (笑)。ちなみに、サビのメロディは歌詞に「木星に着いた」出てくることもあって、ホルストの「木星」の影響を受けているとも言われている。しかし、たまの場合はシンコペーションを多用していることもあって、まったく同じとは言い切れない。そういったところが、「木星」をモチーフにした平原綾香の「ジュピター」とは全然似てない理由になっていると思う。
1990.05. サマータイムブルース/Boys Kiss Girls 渡辺美里
1990.06. 会いたい 沢田知可子 テレビ朝日『トゥナイト』エンディング・テーマ。この曲が売れなかったら引退、というせっぱ詰まった状況でヒット。作曲は財津和夫。
1990.06. Give You My Love 久保田利伸
1990.06. Ring! Ring! Ring! Dreams Come True
1990.06. 太陽の Komachi Angel B’z
1990.06. 夜明けのブレス チェッカーズ
1990.07. Dear Friend 中森明菜
1990.07. 働く男 ユニコーン
1990.07. 情熱の薔薇 THE BLUE HEARTS 「リンダリンダ」、「Train-Train」の後で期待を受けたシングル。ドラマの主題歌になったことで売上は良かったが、内容的にはコケた。TBS系ドラマ『はいすくーる落書2』主題歌。
1990.07. 危険な女神 Katsumi カメリアダイヤモンドCMソング。この曲でブレイク、髪型も特徴的なソバージュだった。1stアルバム「Shining」の初回盤では、この特徴的な髪型ではなくストレートだった。
1990.07. 壊れかけの Radio 徳永英明
1990.07. 真夏の果実 サザンオールスターズ 桑田佳祐が監督した映画『稲村ジェーン』主題歌で、バラード・ヒットとなった。一方、サウンドトラック・アルバム『稲村ジェーン』に収録された「希望の轍」はシングルカットされなかったが、人気が高く、カラオケでもよく歌われた。ちなみに、映画は350万人を動員し、興行的には成功したが、評価はというと…… (聞かないでください) (笑)。
1990.07. P.S. I Love You Pink Sapphire メンバーの一人は、元風俗嬢だったそうな。このバンドもイカ天出身だった。デビューの時からプリンセス・プリンセスの二番煎じ、といういかがわしいにおいがプンプンしていた (笑) が、この曲はこのグループ最大のヒット曲。
1990.08. お祭り忍者/See You Again…! 忍者 サビは美空ひばりの「お祭りマンボ」を流用している。
1990.08. Won’t Be Wrong バブルガム・ブラザーズ 作詞・作曲はBrother Korn名義だが、本当は全く別の人が作ったとのこと。この曲のヒットで第42回『NHK紅白歌合戦』にも出場した。テレビ東京系『深夜遊技DX』エンディング・テーマ。2006年にはEXILEと倖田來未とのカバーが発売されている。
1990.09. 笑顔を探して 辛島美登里 読売テレビ系アニメ『YAWARA!』のエンディング・テーマ (第44〜81話) に使用され、知名度を上げた。このステップが、次作「サイレント・イヴ」で見事に花開くことになる。
1990.09. 森高千里 このあたりからキワモノアイドルから徐々に脱皮していった。
1990.09. Dream On 抱きしめて Lindberg
1990.09. 告白 竹内まりや
1990.09. さよならを待ってる Dreams Come True
1990.09. 少年時代 井上陽水 漫画家・藤子不二雄A (安孫子素雄) 原作の映画『少年時代』主題歌。彼は時々井上陽水の家に遊びに来ては、子どもに漫画を描いていたが、ある日主題歌を描いてほしいと依頼された。安孫子のライフワーク作品だっただけにプレッシャーもあり、曲が完成したのは試写会の10日前 (笑)。映画は地味で興行収入も伸び悩んだが、翌年に映画賞を受賞するとこの曲が売れ始めたのだった。作曲は井上陽水と平井夏美。平井は、レコード会社の社員、川原慎司のペンネームだ。藤子不二雄A氏によれば、「何度も電話しようと思ったけど、自分が必死になっている時に催促されると頭にくるのでやめておいた」とのこと。本来は藤子不二雄A氏の歌詞に陽水が曲をつける、ということだったのだが、できあがったにものには彼の歌詞はまったく使われていなかった。コンサートを延期して、3週間スタジオに籠もって作ったので、こちらは大損害ですよと当時の陽水のマネジャーに言われたという (笑)。
1990.10. エ一テルダンス/ベステンダンク 高野 寛 トッド・ラングレンがプロデュースしたことでも話題になった。
1990.10. “愛しい人よ”Good Night… B’z
1990.10. Rough Diamond Lindberg
1990.11. ジュリアン プリンセス・プリンセス シチズン「ライトハウス」CMソング。カップリングの「ROCK ME」は、ソニー・カセットテープのCMに起用された。
1990.11. Love Train Flipper’s Guitar オザケンとコーネリアスの小山田圭吾のデュオ。Original Loveとともに、渋谷系の代表格だった。
1990.11. サイレント・イヴ 辛島美登里 鹿児島出身で、ポプコンに出場して近畿地区のグランプリを獲得後、プロの道へ進み、永井真理子らに楽曲を提供していた。この「サイレント・イヴ」は、TBS系テレビドラマ『クリスマス・イブ』主題歌に採用され、大ヒット。この曲で一気にブレイクし、1995年の「愛すること」まで、ヒットを連発した。彼女の曲は、最先端というよりも、なんとなく懐かしいと思える70〜80年代のニューミュージックの流れをくんだ作りで、OLを中心に人気を集めていた。また、天然が入ったトークが面白いと評判になり、ミュージック・ステーションなど、音楽番組にも引っ張りだこになった。
1990.11. Yes、抱きしめて Katsumi ダイハツ「ロッキー」キャンペーンテーマ・ソング。
1990.11. 雪のクリスマス Dreams Come True
1990.12. 電話してくれ The Minks ミニアルバムで発売され、他にも「17歳のレオ’90」、「Rock’n Roll Record」が収録されている。パンクバンドだったが、既にブルーハーツ、ジュンスカなどで市場は飽和状態、さらに「都会で夢破れた男」という後ろ向きの歌詞も足を引っ張り、結局ブレイクできず。でも、ジョイサウンドにはこの曲のカラオケが入っているので要注目。
1990.12. 100万の想い出 The King Tones サントリーマテウスロゼCMソング。カップリングはフジテレビ系「奥様お手をどうぞ」のテーマソング。久しぶりに出たドゥ・ワップ・グループのヒットシングル。作詞・作曲は東京バナナボーイズ。
1990.12. Shake Hip! 米米Club

<Years Navi>
【明治時代】
1868-1872 (明治01-05) 年 1873-1877 (明治06-10) 年
1878-1882 (明治11-15) 年 1883-1887 (明治16-20) 年
1888-1892 (明治21-25) 年 1893-1897 (明治26-30) 年
1898-1902 (明治31-35) 年 1903-1907 (明治36-40) 年
1908-1911 (明治41-44) 年
【大正時代】
1912-1916 (大正01-05) 年 1917-1921 (大正06-10) 年
1922-1925 (大正11-14) 年
【昭和時代】
1926-1927 (昭和01-02) 年 1928-1929 (昭和03-04) 年
1930-1931 (昭和05-06) 年 1932-1933 (昭和07-08) 年
1934-1935 (昭和09-10) 年 1936-1937 (昭和11-12) 年
1938-1939 (昭和13-14) 年 1940 (昭和15) 年
1941 (昭和16) 年 1942 (昭和17) 年 1943 (昭和18) 年
1944 (昭和19) 年 1945 (昭和20) 年 1946 (昭和21) 年
1947 (昭和22) 年 1948 (昭和23) 年 1949 (昭和24) 年
1950 (昭和25) 年 1951 (昭和26) 年 1952 (昭和27) 年
1953 (昭和28) 年 1954 (昭和29) 年 1955 (昭和30) 年
1956 (昭和31) 年 1957 (昭和32) 年 1958 (昭和33) 年
1959 (昭和34) 年 1960 (昭和35) 年 1961 (昭和36) 年
1962 (昭和37) 年 1963 (昭和38) 年 1964 (昭和39) 年
1965 (昭和40) 年 1966 (昭和41) 年 1967 (昭和42) 年
1968 (昭和43) 年 1969 (昭和44) 年 1970 (昭和45) 年
1971 (昭和46) 年 1972 (昭和47) 年 1973 (昭和48) 年
1974 (昭和49) 年 1975 (昭和50) 年 1976 (昭和51) 年
1977 (昭和52) 年 1978 (昭和53) 年 1979 (昭和54) 年
1980 (昭和55) 年 1981 (昭和56) 年 1982 (昭和57) 年
1983 (昭和58) 年 1984 (昭和59) 年 1985 (昭和60) 年
1986 (昭和61) 年 1987 (昭和62) 年 1988 (昭和63) 年
【平成時代】
1989 (平成01) 年 1990 (平成02) 年 1991 (平成03) 年
1992 (平成04) 年 1993 (平成05) 年 1994 (平成06) 年
1995 (平成07) 年 1996 (平成08) 年 1997 (平成09) 年
1998 (平成10) 年 1999 (平成11) 年 2000 (平成12) 年
2001 (平成13) 年 2002 (平成14) 年 2003 (平成15) 年
2004 (平成16) 年 2005 (平成17) 年 2006 (平成18) 年
2007 (平成19) 年 2008 (平成20) 年 2009 (平成21) 年
2010 (平成22) 年 │ 2011 (平成23) 年 │ 2012 (平成24) 年 │
2013 (平成25) 年 │ 2014 (平成26) 年 │ 2015 (平成27) 年 │
2016 (平成28) 年 │ 2017 (平成29) 年 │ 2018 (平成30) 年 │
【令和時代】
2019 (令和01) 年 │ 2020 (令和02) 年 │